お母様の振袖から娘さんの振袖に寸法直し

こんにちはヒー!さんです。

今日はお母様の振袖を娘さんの振袖仕立て直しです。

今成人を迎える二十歳のお嬢さんのお母様達が二十歳を迎える頃はバブルの頃でした。

そんなバブルの頃ですから品質もちろん言い訳で価格にして100万~300万がゴロゴロ売れたじだいです。金銀はもちろん刺繡や総絞りなど贅沢満載!当時はオール国産品で今みたいに中国の糸何て使ってません、そんな振袖が20年経つ訳です。当時娘さん二人とか三人ですと1枚で回して着てる訳で成人式だけじゃなく結婚式のお呼ばれとか中には結納とかだいぶ着てらっしゃると思います。

ここはこの機会に解き洗い張りをお勧め致します。全体的スッキリしますしマイサイズに仕立て直しもできます。

そのマイサイズですがお母様身長150㎝お嬢様の身長155cm何とか着れるのですがお母様身長150㎝お嬢様の身長162㎝となると着れませんよねw長らく和裁してて最近の女性の身長は160㎝が多いです。150㎝と160㎝ですと裄も違って来ます、裄直しと身丈振袖1枚縫った工賃と変わらなくなります、もう洗い張り代15,000ほど出せば綺麗に蘇る事ができます。寸法直しだけするとなると前縫った方がどの様に縫っているかどんな流儀なのか?解いてみないと知らない人が縫たのを直すには時間と手間がよういでないです。基本料金オーバーなんて事もあります。

身長差ある場合解き洗い張りを進めします。と言い切ってしまうとこのブログが終わってしまうのでこのブログが終わるののできょうは身丈直しを解説致します。

①身丈確認(どの位出すのか又は詰めるのか)

②どれ位出せるか

③解く

④筋けし

⑤揚げ縫い・縦縫い

⑥衿付け

⑦裏縫い

⑧纏め

⑨終わりに

1.身丈の確認

例えば現状150cmだとします、それを160㎝するとしたら10cm出さないといけません。

2.どれ位出せるか

確認しないといけないのは、

表 揚げ量 衽 衿丈 

裏 胴裏 裏衽 裏衿

各縫込み確認が必要です。

足らなければ裏などは交換が必要です。

3.解く

ほどくにもの順番がありまして最初に衿くけ→衿綴じ→襟を外す表裏→衿先→衽綴じ(揚げから胴ハギまで)→脇綴じ(揚げから胴ハギまで)→背綴じ(揚げから胴ハギまで)表衽揚げまで解く→表揚げ解く→裏衽解く→胴ハギ解く大体この順番です。人によって少し変わる場合もありますので。

4.筋けし

アイロンや霧吹きを使う訳ですがここでの注意したいのが霧吹きを掛けると生地が縮むので文鎮などで生地を押さえてアイロンを掛けましょう。それとまんじゅうを使うのも効果的で更に『シワ取り名人』など使うのも有りだと思います。

5.揚げ縫い・縦縫い

揚げ縫いをするグシをしてしっかり潰すこと、次に背縫い脇縫い衽とに縫い直します。各部分を縫い終わったらきせを掛けて置きます。

6.衿付け(流れ)

衽のきせ山の物差しを揃えて流れを引き流れを縫う次に襟の流れを縫う。共衿は外して有ると思いますので元々あったように共衿先を縫って共衿もくけておきます。裏も同じように衽のきせ山の物差しを揃えて流れを引き流れを縫う

7.裏縫い直し

胴裏はどの位出すか確認し印をしておきます。胴裏胴ハギも縫い直します、ここは細かく縫います。次に衽のコハギもどの位出すか確認して印を付けてに縫い直します。裏衿もこの時に印をし直します、裏衿の小ハギをぬい直します。裏衿の流れも表同様衽に物差し置き水平にしてから流れを引き裏衿を縫います。

8.裏と表を纏める

表と裏綴じ付ける訳ですが今の状況を確認すると裏の胴ハギから揚げまでが閉じていなく、衿も表と裏離れています。背綴じをしますが胴ハギはあらかじめ予め糸で抑えておきます。振袖なので裏を気持ち緩めに綴じていきます。次に脇綴じも同じく糸で縫込みは予め糸で抑えておきます。脇も同じく気持ち緩めに綴じていきます。衽は小ハギの部分まで綴じます。

次に衿先を作ります、衿先の留めですが表衿の縫い止まりより1.5㎜→表身頃同じく縫いどまりより1.5㎜→裏衿の縫い止まりより1.5㎜→裏身頃同じく縫いどまりより1.5㎜そこで結びます糸を切らずして衿先を縫いますが衿幅より2㎝長い所で1本目の待ち針、衿先の留めより2cm位入った所に待ち針打ちますが裏側は出来上がり線の2㎜下で待ち針を打ちますこれで衿先の出来上がり線より1㎝上を縫いま、これで衿先が大体出来上が見えて来ます、次に衿先の縫込み処理ですが裏の縫込みと表の縫込みを揃えて表の方に糸で抑えるのですが縫込みが緩いと衿先は直角になりません注意したい所です。縦妻も解いてあるので裏側も筋を消して裏側1㎜引くようにくけておきます。

衿の綴じはおもての流れと裏の流れマチ針で合わせますこの時におもての衽と裏の衽が合っているか確認します合っていないといないと幅がダブって来るので衿を付け直しになります。衿綴じですがいつもより少し細かめに綴じます3㎝間隔ぐらいです綴じたら表に返して衽を水平に置き表から紙を当て布代わりに使い鏝やアイロンで良くプレスしておきます、裏に返して同じ様に裏衽を水平に置き裏から紙を当て布代わりに使い鏝やアイロンで良くプレスしておきます。裏はしっかりとプレスが必要です、その時衿先元も整えてください。

その状態で裏衽を水平に置き衿幅を折ります、衿の中がゴロつかない様に整えて衿の中が崩れない用に共糸で綴じます、綴じたら先ほど衿幅を折った所もプレスを掛けてしっかり折ります、先程衿先に引き糸を指で引っ張り衿先は舟形にし裏衿5㎜位控えて待ち針で押さえておきます、後は本ぐけでくけていきます。

9.おわりに

着物は古くから後々丈や幅が大きく直せるように縫込みを入れてあります。逆に大きい物を小さくしたりも出来ますこれはこの国の勿体ない文化だと思います親の着物をや年齢と共に身長が変わったり体系が変わったりするのでその様な着物ををマイサイズに直して着ればとても着心地良いもです、又はお母様やおばあ様の着物をマイサイズ仕立て変えることも可能です。

その他袷の着物を単衣にしたり着物をコートや羽織・作務衣にすることも可能です。

その他お気軽にお問い合わせください。

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